札幌のヨガスタジオで繋がりを探る

2020/05/21 ブログ
札幌のヨガスタジオミガク

ヨガの綿本彰先生と禅僧の藤田一照師の対談を読みました。その中で藤田さんがこのようなお話をされていました。

 

 

僕はお坊さんになる前に鍼の先生のところに1年間、内弟子で入っていたことがあります。

ある日、中年の女性がやってこられて、背中が痛いというので、わかりましたと言って、先生が鍼を入れたんですね。すると、「わーっ」とその患者さんが泣き出したんです。痛かったのかと僕は思ったのですけど、そうじゃなくて、「私もどうして泣いているのかわかりません」と言うんです。先生はそこが緩みたがっているという身体の欲求が読めたので、そこに鍼を置いたのですね。聞いてみると、嫁姑問題を抱えていた人で「良い嫁になりたい」って一生懸命やっているけど全然報われないというのがずーっとあって、それは心ですけど、それが身体の中にしこりをつくって、身体のそこが緩んだからカタルシスみたいなことが起こって、泣いてしまった。本人もびっくりしていました。

先生は、「藤田くん、僕は彼女の心は触ってないけど、身体の緩みたがっているところを緩めた。それは彼女の心の問題だった。今、僕は心に触ったのか、身体に触ったのか、どっちだ」というふうに質問されました。禅の人だからそういう聞き方をするんですね。あれがまさに身心一如の劇的な形だなと思います。

 

※身心一如(しんしんいちにょ)とは

仏教の、肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるという教え。

 

 

ヨガでも身体と心は繋がっている、という表現をよく聞くと思います。その視点を持ってヨガをするなら、ただ言われた通りに身体を動かして、特定の形に当てはめることだけをするのは、一面的な感じがします。確かにそれでも肉体的な恩恵はあるかもしれません。だけど、身体を動かしたとき、動かしている最中、アーサナをしている間、自分の心はどう感じているのか、ということにも意識を向けてみるといいでしょう。呼吸はどうなっているのか、感じてみましょう。ヨガでは心の働きと呼吸は繋がっていると言います。呼吸があなたの心の状態を教えてくれるかもしれませんよ。