茶道と通ずる
このコーヒー美味い。
けど、こんなんに入れられて出てきたら、お洒落すぎて気恥ずかしいやろ〜
僕が衝撃を受けた出来事で、ずっと頭から離れないことがあります。
アシュタンガヨガをスポーツクラブで何年間かやっていたという人が、初めてマイソールクラスに参加してくれたときのこと。
なかなか練習を始めようとしないので、「じゃあ太陽礼拝からやってみてください」と僕が促してやってもらったのですが、その人は太陽礼拝ができませんでした。できないというより、全然覚えていなかったのです。何年間もアシュタンガヨガをやっていたはずなのに。このとき僕が思ったのは、すべての人がそうではないけれど、言われて動いてるだけだとこうなってしまうのか、ということ。それはアシュタンガヨガではなくて、アシュタンガっぽいヨガらしきもの、です。
この出来事はずっと僕の中に残っています。こんなアシュタンガのクラスをやってたらダメだろ、という戒めとして。
と言いつつ、僕もそんなことを許すクラスをやっているのが現実です。求められるから、という言い訳をしながら。だけど、本当にそれは良くない。なので、もう止めます。
来月から、はじめてのアシュタンガヨガ、ビギナークラス、ハーフプライマリーはすべてなくなります。アシュタンガヨガはマイソールクラスとプライマリーレッドクラスのみとなります。
その代わりと言ってはなんですが、まだ全然覚えていない人のために、『ビギナーマイソール』というクラスを用意します。アーサナの順番や正しいヴィンヤサを覚えることを前提としたクラスです。今までビギナークラスでハーフ近くまで練習していたとしても、このビギナーマイソールではそこまでは練習できない人が多くなることでしょう。一気にやっても覚えられませんから、スタンディングまでは覚えていなくても教えます。スタンディングを8割以上間違えずにできた人からシッティングも教えていきます。というか、現在のビギナークラスでずっと教えていますけどね。
もちろん、マイソールクラスに参加するのも大歓迎です。が、覚えていなければ、スタンディング以降を練習できないのはビギナーマイソールと同じです。
今日、ビギナークラスに来てくれている人とアシュタンガの話をしました。その人は昔、茶道をやっていた(何て言ったらいいの?)らしいのですが、曰く、
「アシュタンガヨガは茶道と似てるんじゃないかと思って」
僕もまったくの同感なんです。
茶道について何も知らないくせにこんなことを言うのは間違っているかもしれないのですが。何年か前に樹木希林さんが出ている『日日是好日(にちにちこれこうじつと読みます。禅語ですね)』という映画を観たんです。その中でお茶の先生である樹木希林さんが、それを習いに来た黒木華さんに言うんです。
「頭で考えるな。体で覚えなさい」
(ニュアンスですよ)
このリンク先(https://www.google.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/movie/88063/)の映画の予告編を是非観て欲しいんです。樹木希林さんや黒木華さんがお茶について話していること。これってそのまんまアシュタンガヨガでしょ。まずはその形を自分の中に入れましょう。精神性は後からで大丈夫。
やべーっ!と感じている人は、残りの半月間で全力で覚えるつもりで練習してください。まず手始めとして、来週から火曜日10時のクラスはビギナーマイソールとなります。
アシュタンガヨガをする人なら誰でも通る道ですよ。