上手くなりたい
縁側で茶をすする爺さんの如き練習後の朝のひとときです。雪の下から出てきた昨シーズンの林檎を、鳥が啄むのを見て微笑んでいられるのは、何はともあれ今を楽しめているのだと思います。
その道で生きている人が分かっていること。それは「上手い」は本質じゃないってこと(上手いことが全てという業界もあるでしょうけど)。絵が上手い、歌が上手い、字が上手い、説明が上手い、など全部。上手いというのは技術の話ですよね。プロだったらある程度は上手くて当たり前で、それは最低限のことなんだと思う。
「上手い」は本質ではないと知っているけれど、誰でも最初は上手くなりたいんです。とにかく技術の向上が大事で、そこに興味がある。どうやったら上手くなれるのか。かなりの成功を収めたあとのイチローさんですら言っていました。「野球が上手くなりたい」って。まだ!?
そこはそれぞれの価値観なのかもしれない。どこまでも技術の向上を目指していく人と、技術は一部に過ぎないぞ、と思って軌道修正する人と。いつも言っていることですが、技術の向上を目的とするのか、それとも技術を目的のための手段とみなすのか。
ヨガのほんとのところは、アーサナの技術は目的のためのほんの一部の手段でしかないと思います。だけど、そうじゃなきゃいけないわけじゃない。好きなようにやればいいんだから。
日曜日の特別クラスは、基本的にはアーサナの技術の向上(変な表現ですけど)がメインテーマです。だけど同時にそれは目的のための手段ですよ、ということも示したいと考えています。
もう一つ、参加者みなさんに問いたい大事なテーマもあります。考えてみる価値のあることなんじゃないかなぁと僕が思っていることです。
もうボチボチ参加受け付けを終了する予定です。ご興味のある方は、早めのご連絡をお願いします。