アシュタンガヨガのカムアップ

2021/08/17 ブログ
北大構内から見たいつぞやの空

趣味は何ですか?と聞かれたら(聞かれないけど)、「サイクリングです」と答えることにした小林です(無駄な準備)。

他は続かないのですが、サイクリングだけはずっと好きで続いています。

 

 

 

珍しく、アーサナのことを書こうと思います。結構長いので必要ない部分は飛ばして読んでください。

 

アシュタンガヨガでやることの中に「カムアップ」というものがあります。アーサナ名ではなくて、動作の呼び名です。知らない人のために、それがどんな動作かを説明しますと、ウルドヴァ・ダヌラーサナ(ブリッジ)から起き上がる、というものです。これは、アシュタンガヨガを始めたばかりの人には当分の間は出てこない動作で、プライマリーシリーズを終えた辺りからその練習が始まります。そりゃそうですよ。まだハーフでヒーヒー言っている人に、ブリッジから起き上がれとは言いません。natural born バックベンダーでもない限り無理無理。

 

まずは僕のイマイチなウルドヴァ・ダヌラーサナを見てもらいましょう。分かる人には分かるのですが、大して反れません。だけど、これくらいの方が参考になっていいでしょ?いきなり足首掴んでる画像見せられても、全然身近に感じられないでしょうから。

 

このアーサナは、アシュタンガヨガでは3回おこないます。1回目、2回目、3回目の順番で写真を並べますので、その違いを見てください。今回はカムアップの話をしたいので、どこに注目して欲しいかと言うと、足に対する膝と骨盤の位置です。では見てみましょう。

 

ウルドヴァ・ダヌラーサナ1回目

1回目は、膝と骨盤は足から遠い位置にあります。

 

 

ウルドヴァ・ダヌラーサナ2回目

2回目は、膝は爪先の上くらいに。骨盤はかかとの近くまで来ました。

 

 

ウルドヴァ・ダヌラーサナ3回目

3回目で膝は爪先より前に。骨盤は足の上くらいにきました。

 

 

見ての通り、徐々に手足の距離が近くなっています。このように手足を近づけることで、反りを深めていきます。

 

ですがここで、これを良くない例として説明しますと、2回目から3回目の変化は、反りが深まったわけではなくて、単純にひざが曲がっただけです。なので、高さが若干低くなっているのがお分かりになるでしょう。

理想を言えば、膝の曲がりが変わらずに、手足を近づけたことで高さが出るのが理想的です。それができると、反りが深まったと言えます。

 

これが僕の今の限界と言えるでしょう。

ただし、カムアップをするには手足の距離が近いに越したことはないので、深まってはいないのですが、両手を足の方に歩かせます。

 

ではなぜ手足の距離が近い方がカムアップがやりやすくなるかと言うと、重心を足の方に移動させやすくなるからです。手にたくさん体重を乗せたまま、両手をマットから離して立ち上がることは難しいでしょ?物理の法則に反してる気がします。

 

カムアップを練習し始めたばかりの頃は、3回目の5呼吸を終えてから、まずは前後に揺らすことから始めます。揺らすという行為を言葉で説明すると、手にたくさん体重を乗せたり、足にたくさん体重を乗せたりを交互におこなう、ということです。そして、足に十分に体重が乗って(逆に言うと、手にはあまり体重が乗らなくなった状態)、足の裏がしっかりマットを捕らえたタイミングで起き上がるのです。

 

そんなわけなので、想像してもらうと分かると思いますが、手足の距離が遠いと、手に乗せた体重は軽くならないでしょ。

ちょっとイメージしやすくするために、体勢を逆にして考えてみましょう。手足の遠いダウンドッグから、手を床から離して立ち上がれますか?上がれませんよね?

では手足をどんどん近づけてみてください。重心を足に移動させて立ち上がれるでしょ?それと同じ理屈です。

 

基底面が広いと安定します。それが手足の距離が遠いということです。デメリットとして言うなら、重心を移動させづらい。こたつみたいなものです。

基底面が狭いと(手足の距離が近い)、不安定ではありますが、そのおかけで重心を移動させやすくなります。花瓶みたいなものですね。簡単に倒れるでしょ。

 

 

で、前後に揺らして勢いの力を借りて起き上がれるようになったとしましょう。次は勢いをなるべく使わずにカムアップする練習です。重心の足側への移動を、揺らすことなく達成させるにはどんな要素が必要でしょうか。

 

まずは柔らかさです。柔軟性が増して、無理なく手足の距離を縮められるようになると、勢いの力を借りなくても、手から足へと重心を移動させやすくなります。

 

ちなみに、僕よりずっと柔らかく反れて、手足を近づけることができる人は、膝や骨盤をちょっと爪先より前に出すだけで、ほんのわずかな力だけで起きてこれます。嫌でも起きあがっちゃうと言ってもいい。

 

だけど、そこまで到達する前の段階では、「勢い」「重心の移動」「力」これらの割合を変化させてカムアップする。その「勢い」を弱めて、「重心の移動」を「力」で達成させるには、どこの力が必要か。いろいろなやり方や考え方はあるでしょうが、僕の考える一つの力は「ハムストリングの力」です。ハムストリングとは太ももの裏側の筋肉群のニックネームです。

 

先日のマイソール後に、カムアップの練習をしている人に「ハムストリングの力を使えていないですね」と伝えたところ、「ハムストリングの力の入れ方、使い方がまだ良く分からない」とおっしゃっていました。そこで、ハムストリングの使い方や、使っている感覚を掴める動作を紹介します。

 

その前に、ハムストリングの力は、あくまでも重心の移動を手伝うために使います。起き上がる動作には直接関与しません。直接関与するのは、太ももの前側の大腿四頭筋という筋肉がメインになります。

 

ハムストリングを使う

 

この写真の状態から、足の裏で踏んでいる床やマットを手の方に引っ張ります。すると、太もも裏が働くのを感じませんか?その結果として起こる動きとしては、膝が前に出ていこうとすると思います。それはつまり重心が足先の方に少し移動した、ということです。このハムストリングの感覚が掴めるようになると、カムアップ時の重心の移動にも役に立つと思いますよ。試してみてください。

 

 

 

文中で「徐々に」と書きたかったのに、「ジョジョに」と変換されました。その瞬間、「貧弱!貧弱ゥ!無駄無駄無駄ーーーっ!!」という『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるディオの言葉が脳裏をかすめました。

 

誰にも伝わりませんね。失礼しましたー。