ムーラ・バンダ

2021/08/28 ブログ
危ない

今朝、練習後に少し時間があったので、少し調整が必要になっていたマウンテンバイクの後ろのブレーキを直しました。

写真の下の方の黒いのは僕の太ももです(練習後だったので、その時は短パン)。まさにこんなポジションで直していたのですが、調整が終わって、ご機嫌に「よーっし」って立ち上がろうとしたら、太ももの上に写っている黒いギザギザの歯(チェーンリングといいます)が、太もものにグサーっと刺さって、軽く裂きました。

一気にテンションガタ落ち。久しぶりに流血しました。自転車も凶器になりますね。みなさん、お気をつけくださいませ。

 

 

 

 

『グルジ』という本を読んだことありますか?ないですよね。普通は読みません。高いし。分厚いし(823ページ!)。これはアシュタンガヨガの創始者であるSri.K.パッタビジョイス氏の弟子たちが、グルジのことをインタビュー形式で語っている本です。

 

僕はこの本が好きで、適当に開いたページの人のインタビューを読み返したりします。先日も適当に開いたページから読んでいたら、トマス・ゾルゾという人が以下のように話していました。

 

「グルジは、私が呼吸をしている時に締めなければならないところに、私の手を持っていきました。特に最初の数回は、グルジは私が肛門のコントロールをしているかを調べました。」

 

これは、ムーラ・バンダとウディヤナ・バンダについて質問されて答えた返答の一部です。

ムーラ・バンダというと会陰部を締める(肛門も会陰部の一部だと思いますが、この場合は肛門以外の会陰部という意味で使われることが多いです)という風に教わることが多いのですが、トマスさんの言うように、肛門を締めるというのもよく聞きます。ハタヨガの古典的な経典やプラーナーヤーマについて書かれているものを読むと、肛門を締めると書いてあるものが多いように感じます。

 

これを読んで「へー、そっかぁ」と思った後に、YouTubeでグルジがインタビューを受けている動画を観たら、その中で以下のように話していました。

 

Yoga practitioner, you must take mulabandha. Mulabandha means anus control. Mulabandha you always take. Sitting time, talking time, walking time... eating time. All the time.  Automatically, gradually, is your mulabandha. Without mulabandha, no yoga.

 

中学英語が分かれば、何となく理解できると思うのですが、ここでもはっきりと、ムーラ・バンダとは肛門のコントロールである、ムーラ・バンダなしでヨガするものではない、とまで言っています。グルジは英語が得意ではなかったので、会陰のことをanusという単語で言っていたという可能性もないわけではないですが、トマスさんはやはり肛門だと言っています。

 

以前、Nancy先生が(Nancy先生も『グルジ』でインタビューに答えています)グルジが言っていたこととして話してくれたのですが、「バンダは骨盤を正しいポジションに置けば、自然と起こってくる」と。

 

それを思い出して、どのポジションだと無理なくムーラ・バンダやウディヤナ・バンダができるのだろう?と探って練習をしました。すると、僕調べでは、ああやはりここか、という感じでした。それはNancy先生が伝える、あの当時のアシュタンガヨガのやり方であり、また、グルジの著書である『ヨガ・マーラ』の中で書かれているやり方でした。

 

それは現代の解剖学的にアーサナをどーたらこーたら、というポジションとは真逆のやり方です。僕は解剖学的な見地を否定するつもりはありません。その知識が役立つことは多々あります。だけど、そちらを優先させるなら、解剖学が入り込んでいなかった頃のヨガアーサナで得られた何かの一部は諦めなければならないように思っています。最新こそが最高という価値感の人には受け入れ難いかもしれませんが、僕はそう思います。

 

ただし、これは僕はこう練習する、というだけの話であって、現代のアイアンガーヨガの影響を強く受けたアライメント重視のやり方でやりたければ、それでもいいし、解剖学的に正しいという正しさを追求するのもいいと思います。

 

『グルジ』を読んでも、YouTubeでグルジの動画を観ても思うんですけど、やっぱり僕はアシュタンガヨガが好きだし、来てくれる人が少なかろうと、アシュタンガヨガのクラスをできるだけやり続けたいなぁと思っています。

 

 

アシュタンガヨガは、誰でもできますよ。ただし、マイソールスタイルであれば、の話ですけど。