螺旋から降りられる?

2021/12/09 ブログ
アラスカの山と湖と犬

大好きな漫画『バガボンド』にこんなシーンがあります。

 

宮本武蔵と宍戸梅軒という鎖鎌の名手が戦い、梅軒は剣を握れなくなるほどの痛手を負い、戦いに敗れます。

そのとき、こう言ったのです。

 

「剣すら握れなくなった

これでもう戦わなくて済む

殺し合いの螺旋から俺は降りる」

 

 

 

 

僕は腰が痛くなりやすいです。整えヨガでやるようなアーサナだと大丈夫ですが、アシュタンガヨガを練習していると、ちょくちょく痛みに襲われます。これまでも、痛くなって克服し、痛くなって自然に治まり、というのを繰り返してきました。お恥ずかしい。

 

原因が見つかることもあれば、見つからずに自然寛解を待つこともある。今回は原因が見つかりません。いろいろ試し続けているのですが、一向に改善される兆しが見えません。けっこう長く続いていて、おそらく過去最長です。

 

痛くなる身体的な理由は分かりませんが、心の理由は分かります。痛むことが分かっているのだから、無理して深さを求めなければいいだけ。なのに、ギリギリのラインを見極めようとしていつも失敗する。欲張りすぎなんだよ。

 

こんなに長く痛みが続いたことがないので、「もう以前みたいにはアシュタンガヨガはできないのかもなぁ」と少し弱気になったときに、冒頭の梅軒の言葉を思い出しました。そして、それを思い出した自分に気づいたことがあります。

 

そっか、勝手に戦ってたんや。

 

最初はただ楽しくて、好きでやっていたはずなのに、いつの間にか誰かに負けないように戦っていたんだと思う。Instagramで華麗なアーサナをする誰かさんよりも、クラスに来てくれる誰よりも、深く曲げ、反らし、高い集中力でフローする。もうヨガの精神の真逆ですわ。それが分かっているのに、螺旋から降りるのが怖いんだなぁ。さっさと降りて自分のためのヨガをすればいいのにね。ただ淡々とやれよ。

 

ちゃんと降りられたら、そこから本当のヨガが始まると思っています。そういうpracticeとプラーナーヤーマ、瞑想、そして日々のヤマ・ニヤマ。きっと、もっと心地よく、楽しめるんじゃないかなぁ。

 

 

 

写真は姪が(僕の姉に)送ってきたアラスカの山と湖です。アラスカって北海道より寒そw