小さく傷つく

2022/05/03 ブログ
梅の花びら

今年は全体的に庭の木々の花の咲き方が、少ないように感じます。多い年があれば、少ない年もある。ここに来るまでそういうことを知りませんでした。

 

換気のために窓を開けると、梅の花びらが舞い込んでくることがあります。こういうの、良いなと思います。

 

 

 

アーサナを教えるとき、最初から細かく指導しません。だいたいでいいです。

 

「もっとここを使って」とか体の使い方もあまり言いません。まずは思うようにやればいいと考えているからです。

 

何はともあれ、その形に自分自身を当てはめてみましょう。体は人それぞれとよく聞くでしょう。その形をとるために、どこを使うか、使わないかはその人によって違う。どこを使ってもいいんです。その形になるために、あなたが必要な場所に、必要なだけの力を使い、必要なところを伸ばせばいい。

 

「どこを使ったらいいのか分からない」

 

という人がいますが、頭で考えるから分からないんです。最初は分からなくていいから、体全部でその形になろうと、全力を出す。呼吸が止まってもいいから、全力でやる。何度も何度もトライする。そういう試行錯誤の繰り返しもしないうちから頭で分かろうとしなくていい。誰かに教わって「ここを使うんだな」なんて決めつけは不要です。あなたなら(あなたの体なら)、そこじゃない他のどこかを使ってやれるかもしれないじゃない。あなたが今あるその体全部でやるの。

 

僕はそういう姿勢からいろんなことを学びます。僕の考えるやり方を最初から教え、そうじゃないやり方を排除していたら、僕は何も学ばないし、誰もが窮屈な思いをするだけです。「おー、そんなやり方もあったか」と驚きたいです。

 

 

試行錯誤ですから、失敗もします。どこかを痛めることもある。ヨガなのに体を痛めるなんて本末転倒という人もいます。そういうことを避けるために一から十まで全部教える人もいます。「これが正しいやり方がだから」と(整えヨガはそんな感じかも)。僕も以前はそうだったんですけど、今は違います。何があなたを傷つけ、どこまでやったらあなたは痛めるのか、それを自分自身で知るためにやってください、という主義です。

もちろん、苦労しているものへのサポートも、大きく傷つかないためのアドバイスも、小さく傷ついた場合の対処法の指導もします。ですけど、そこから先はやっぱり自分で見つけるしかない。

 

 

自分との付き合い方も、他人との付き合い方も同じじゃないでしょうか。

自分を傷つけないために、痛めないために、あーしちゃダメ、こーしちゃダメ、こうやりなさい。これが正しいやり方です。そんなマニュアル本に書いてること全部守って生きていきたいでしょうか。品行方正な人としか仲良くなれないですか?

 

アーサナという形の中で、自分のことを知って、自分とうまくやっていく自分なりのやり方を見つけるのがアーサナ、ということでいいんじゃないでしょうか。

 

もちろん楽しみとしてのアーサナもありますので、できるようになりたいことに対するアドバイスを求められたら答えます。でもまずはやってみて、です。

 

 

 

年々放任主義になってきている僕のするマイソールクラスは、苦労している人をサポートする。たまにアドバイスする。基本は見守る。そんな感じでやっています。

 

ヨガスタジオミガクはマイソールオンリー。そんな日が来るかもしれない。