材料と調理法
今シーズンの冬は雪かきが少なくて楽だったなぁ、今年の3月は気温も高くて気持ちいいなぁ、春だなぁ、なんてほんわかしてたら確定申告するのを忘れてました。
e-Taxでオンライン申告すると、写真の画面になります。今の気分を表すとても良い画面です。
普段のヨガクラスは、アーサナをするためのものです。学んで欲しいなぁと思ってちょくちょくやり方とか細かなところを伝えていますが、学ぶか学ばないかはその人の自由です。「学ぶとかじゃなくて、運動しに来てるのよ」という方がほとんどでしょう。なので、クラスを止めてじっくり腰を据えて学ぶ、なんてことはクラスの中ではできません。それはマイソールも同じことで。
ほんとのことを言えば、やっぱり僕は学んでくれたら嬉しいなぁと思っています。もちろん、ただの運動としてヨガをやるのも、とっても良いことです。それはもう間違いない。だけど、もう少し学んで自分の体でいろいろ試してみた方が、ただ運動するより自分の体に対する理解が深まると思います。そうやって学んだ材料を基にして自分の体で分かったことは、その先もずっと残りますから。別のことをやったとしても、「あ、これにはあれが使えるぞ」と抽斗から出してくればいい。
このブログでしつこいくらいに言っている「試行錯誤」。以前も書きましたが、試行錯誤にはその材料が必要だと思うんです。ヨガでご飯を食べている僕を、とても生意気な言い方をしてプロだとすれば、プロとアマの違いの一つは、その材料の差だと思います。そこはもう結構違います(得意分野と不得意分野で違いはありますが)。多ければ良いというものではありませんが、ある程度の材料があって、その調理法を学べば、試行錯誤ができます。
ただし、材料を揃えて調理法を学べば誰でもすぐに美味いものを作れるわけではない、というのは料理もアーサナも同じで。すぐにうまくいくわけはありません。不味いものが続くこともあるでしょう。だけど、そこから学べますよね。このやり方はダメだと。そうやって少しずつブラッシュアップしていったら、今よりかはマシなものができると思っています。
試行錯誤なんていいから、すぐにうまくできるコツを教えろよ、と近道をしたがる人もいるでしょう。そのコツでうまくいかなかったら、また別のコツをくれよ、と。そういう態度は自分のやっていることに責任を持ってないと思うんです。うまくいかないのは他人のせい、みたいな。自分で責任もって試行錯誤し、その結果は良いも悪いも全部自分で受け止める、くらいの態度じゃないと、ヨガは深まらないのではないかなぁ。
僕は料理に関しては諦めています。センスが無さすぎる。試行錯誤する気がない。めちゃくちゃ不味くなければそれでいい。だいたいで充分。そんな感じ。
同じように、アーサナはだいたいで充分という方もいらっしゃるでしょう。何度も言いますが、それはそれでいいと思います。他の楽しみがあれば、アーサナのやり方にこだわる必要はないですから。アーサナはヨガのほんの一面でしかありませんし。
4月に予定している特別クラスは、そんな感じで材料と調理法をお渡しします。材料を基に自分で考える癖をつけましょう。そしていろいろ試してください。そんな時間にしたいと思っています。
確定申告は終わったけどまだ納税してない…
はぁ〜。