ニャンコ先生
先日、美味そうなサラダを見つけたので買って帰り、開けてみたらドレッシングがかかっていない(付属もない)タイプでした。そのままボリボリ食べましたが、ただ草を食べてるみたいでした。
今朝、庭で草を食べているネコを見て思い出しました。
読んでおもしろかった作家の小説を5冊くらいまとめて買うことがあります(メルカリさまさま)。気が向いたときに読むくらいのペースなので、結構長く楽しめます。
昨日読んでいた本で、グサッと胸を刺されるような思いをしました。登場人物の言っていることに、「あー、自分もこういうとこある」と気づかされたのです。悪い方のことです。薄っすらとは自覚があったのかもしれませんが、その一文を読んだときドキッとしました。文字にされたものを読んで初めて、薄らぼんやりした自覚が、クッキリとしたのです。
こういう自覚を持たせてくれる作家さんは、僕にとっての先生です。気づかされると、ちょっと心が痛むし、自分の言動を振り返って落ち込むこともあるけれど、気づけないことには始まらないですから。
今日は、録画してたドラマを観て、登場人物のあまりの優しさに、ただただ「いいなぁ」と思わされました。
恵子先生のブログをたまに読みますが、あまりに穏やかで、自分の書く刺々しい文章に嫌気が差します。
映画やドラマ、小説や誰かの書く文章も、エンタメとしての楽しみだけでなく、僕にとっては「先生!」と言いたくなるような要素がたくさんあります。その全部を自分に取り込むことはできないし、「あ〜っ」と気づいてもまた忘れてしまうこともある。3歩進んで2歩下がるときもあれば、2歩進んで3歩下がってしまうこどあるんですけど、長〜〜〜い目で見れば、少しずつ良くなっていけたらいいな、と思っています。
僕にとって、ヨガ・スートラやバガヴァッド・ギーターは、イチロー選手が究極の打撃論を小学生に教えているようなものです。だいぶ遠いんです。僕はまだそんなのが腑に落ちるような人間じゃない。
アーサナで身体を整え、呼吸で気持ちを落ち着かせ、良質の本や映画・ドラマを楽しみながら、日々精進する。そんなやり方が合っていると思います。
この程度のヨガ講師ですが、明日からもクラスを改善できるようがんばります。
カリカリを献上して、ニャンコ大先生にあのしなやかな動きの教えを乞いたい。