パドマーサナ

2023/04/20 ブログ
花はいいね

今日質問を受けて、「あー、そういえばこういうのを何回も聞いたな」と思ったので、ブログに書いてみようと思います。

 

今日の質問は、

 

「パドマーサナは足首が柔らかくないとできないのか?」

 

でした。表現はちょっと違いますが、パドマーサナで苦労してる人が、「足首がかたくてパドマーサナできないんです」というのを何度も聞いています。そこで言わせてもらいましょう。

 

パドマーサナと足首の柔らかさは関係ありません。

 

パドマーサナを組むのに、足首がきついなぁと感じるからそのように仰るのでしょう。もう少し足首が柔らかければパドマーサナを組めるのになぁ、と。それは違うんです。パドマーサナで足首がきついのは、足首がかたいからきついのではなくて、股関節がかたいから、その皺寄せを足首が受けているだけです。足首はただの被害者です。

 

パドマーサナに必要な股関節の動きは、専門用語で言うと、外転と外旋です。外転には内ももの柔らかさが、外旋にはおしり周りの柔らかさが必要です。このどちらかがかたければ、足首に負担がきます。どんな負担かと言うと、ずっと捻挫させられるような負担です。きつー。

 

足首の他にも、ひざに負担を受ける人もいます。僕が正にそうです。これまでもう何度も両膝を痛めてきました。僕の股関節はとても頑丈みたいで、15年やってもパドマーサナを楽にできると思ったことがありません。生まれ持った股関節の形状が、パドマーサナには向かないのかもしれません。確証は得ようがないので、無理しない程度にのんびりやり続けようと思います。

 

他にもパドマーサナを組むのを邪魔する要素として、脂肪と筋肉もあると思います。太って脚が太くなれば、深く膝を曲げること自体がきつくなるでしょう。それは立派なふくらはぎの筋肉も同じことです(とても柔らかい筋肉の人なら大丈夫かもしれない)。

 

 

股関節のかたさを足首の柔らかさで受け止めてパドマーサナを組んでいる人を知っています。その方の股関節は外転は柔らかいけど、外旋がかたいです。その足首に負担を受ける組み方で、セカンドのカランダヴァーサナを練習すると、もの凄く足首に負荷が掛かってしまいます。

骨の形状が原因だと如何ともしがたいのですが、足首が壊れる前にやれることはやっておいた方がいいと強く思います。

 

 

程度の問題なので、よく分からないで自己判断するのは危険ですが、判断材料を示します。

 

片方でもいいのですが、パドマーサナを組んで、膝がよりマット側に向いている人は、外旋がかたいでしょう。そして、すねがべったりマットにつきやすい。外旋が柔らかければ、膝をもう少し内向きにできます。その場合は、すねはあまりマットにつきません。

足首に負担を掛けないで、膝をやや下向きにして組める人もいますが、それはまた別です。

(※ アルダ・バッダ・パドマ・パシュチモッターナーサナで前屈した時に、脛がマットにつくのはまた別です。骨盤の前傾に伴って、大腿骨が内旋し、結果として脛がマットにつく)

 

同じように片方でいいですが、座ってパドマーサナを組んで、膝がマットから高く持ち上がっている人は内ももが硬いでしょう。こういう人は、バッダコナーサナでも同じように膝が高く浮くし、その後のウパヴィシュタコナーサナでも開脚で苦労するかもしれない。

あと、股関節の外旋がかたいと、バッダコナーサナで骨板が前に倒れづらいと思います。

なので、パドマ系が苦手な人には、僕はかなり重点的にバッダコナーサナのサポートをおこなうようにしています。

 

それぞれ適切なストレッチをして、それらが柔らかくなるとパドマーサナが組みやすくなり、足首や膝に余分な負担が掛かることが減ります。

 

 

何かの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

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