社長

2023/10/01 ブログ
ガン見

写真撮ってなかったので、出会ったばかりの頃のさえちゃん。近い近い。

 

 

 

「身体の使い方をきっちり、アライメントも正す」のと「まぁまぁそこまできっちりやらなくてもいいんじゃない」の違いを例えながら考えてみましょう。あくまでも僕の見解です。

 

 

「身体の使い方をきっちり、アライメントも正す」とは、今までも同じ例えをしたことありますが、こういうことだと考えます。

 

きっちり株式会社にはA君〜E君まで5人の社員が働いています。それぞれに仕事の担当があり、日々がんばって働いています。

 

A君が担当した仕事は力仕事なんですが、実はA君は力仕事があまり得意じゃない。なので、本当はこれくらいの仕事量をこなして欲しいという目標みたいなものをクリアできない。

 

B君は経理の担当なんだけど、力仕事は得意な分野。経理の仕事を終えてしまったので、社長に提案するんです。

 

「社長、僕の仕事は終わったので、A君の仕事を手伝ってきます」

 

社長の返事は、

「ダメだ。A君にやらせよう。できる仕事の量は多くならないかもしれないけど、それでもいい。A君が成長するのを私は気長に待つ」

 

 

こういうことじゃないでしょうか。人によって柔らかいところ・硬いところ、強いところ・弱いところがあります。なので、硬いところが思うように動かないので、柔らかいところで補う。弱いところで支えられないので、強いところで補う。こういうことをしがちです。

そのままだと硬いところは硬いまんま。弱いところは弱いまんま。柔らかいところはより柔らかくなり、強いところは更に強くなる。癖が強く、歪みが強化されていく。

 

なので、きっちり株式会社では、急がなくていいから、A君を成長させるためにB君に安易に手伝わせない。結果的にはできる仕事の総量は減ります。だけど、A君の成長を見守る。

もしB君に頼っていたら、A君は成長しないまんまかもしれないし、B君は働きすぎて体調を崩してしまうかもしれない。この「かもしれない」を予防するための社訓が「身体の使い方をきっちり、アライメントも正す」であると言えます。大事なのは予防である、と。

 

 

 

そこそこ株式会社にも同じように、A君〜E君まで5人の社員が働いていて、それぞれに仕事の担当があります。

 

きっちり株式会社との違いは、A君が力仕事が苦手やったらB君(力仕事は得意)に手伝ってもらう、ということ。ただし、A君もできる限りのことをする。ちなみに、C君もD君もE君も手伝えません。手伝えるのはB君だけです。

 

A君の成長は遅いかもしれないけど、補っているB君は経理もできるけど力仕事も大得意で、負担にすらならないかもしれない。でももし負担になることがあれば、そのときはA君にもう少しがんばってもらおう。予防というよりは「そのときに起こったことに適宜対処する」が社訓です。

 

 

現時点での業績は、きっちり株式会社よりも、そこそこ株式会社の方が上です。

さぁ、あなたはどっちの会社の社長でしょうか。

 

 

きっちり株式会社の良いところは、A君の成長を会社全体で見守る。そこそこ株式会社の良いところは、できない人がいたら近くの人がサポートする。

 

それぞれのやり方のデメリットは、きっちり株式会社はA君が成長するまでは業績は上がらない。そこそこ株式会社の方は、サポートする人にかかる負担が大きくなりがち。

 

不確定要素は、きっちり株式会社はA君がいつになったら成長するのか分からない。たいして成長しないということもあり得る。そこそこ株式会社は、サポートするB君の体力がどれほどなのか分からない。

 

10年後も20年後もそこそこ株式会社の方が業績は上のまんまかもしれないし、そこそこ株式会社のB君は早々に身体を壊してしまって、業績逆転も起こり得る。

 

1年後にはA君は急成長して、業績逆転するかもしれないし、そこそこ株式会社のB君は無尽蔵の体力でいつまでもA君を助け続け、業績リードを続けるかもしれない。

 

さぁさぁ、どっちの社長やりますか?

 

どっちをやってもいいと思うんですけど、良くないのは、「ただ闇雲にがんばる」じゃないでしょうか。業績が上がらない原因が分からない。補っているB君が疲労困憊なのに気づけない。以前も書きましたが、まずは自己認識です。社長として自分の社員のことを把握できていないのが問題だと思います。認識をした上で、自分株式会社の社長としてどのように会社を運営していくのかを考え、それを実行していくべきかと僕は考えます。

 

どっちのタイプの社長でもいいし、ハイブリッドでもいい。予防も対処もどちらも大切ですもんね。

 

 

自己認識をベースにして、身体を適切に使おうとすることは大事です。それができるならやりましょう。だけどあまりにきっちりするのは好きじゃないという人もいるでしょう。そういう人は、ある程度は適切な使い方をしようとしつつ、自分はいま補っているという自覚を持ってやりたいようにする。その辺りが落とし所のように思います。いかがでしょうか。

 

 

全部具体的な身体の例を挙げて書いてもいいのですが、読む気失せると思うので、こんなやり方にしてみました。それでも失せた?そりゃどうもすみません。