土に水を。
眠れないのでブログを書こうと思った次第です。
スタジオの観葉植物に水をあげていて、「こういうことかもなぁ」と思ったことを書きます。
だいたい2年に一度くらいの頻度で土を取り替えます。取り替えたばかりの土はとても柔らかく、水をあげると、たっぷりと蓄えてくれる感じがあります。
ですが2年目になる頃には土はかたくなっています。毎年替えた方がいいんじゃない?と思って何人かの人に聞いたんですけど、毎年は替えない方がよいとのことでした。
そんなかたくなった土に、仮に500mlの水をあげるとしましょう。
500mlの水を一気に鉢植えに注ぎ込むと、水は土を素通りするかのように、隙間から下の水受けみたいなトレーに流れ出ます。
今度はゆっくり少しずつ、同じ500mlの水を注ぐと、同じ量の水を注いだのに、下のトレーに流れ出す水の量はぐんと減ります。
このことが分かってから、面倒なんですけど少しずつゆっくり注ぐことにしています。2年目の土なので。
柔らかい土なら特に気を遣わなくてもいいんだけど、かたくなった土の場合は少しずつゆっくり。これって呼吸のことじゃないですか?単純に土のかたさは身体のかたさとも言えますが、それだけではなくて、「かたさ」とは「緊張の度合い」とも言えるように思います。身体が柔らかくなった人でも、深く身体を曲げたり捻ったり反らせたりすれば、その深さに応じて緊張度合いは高まります。そんなときに一気に水を流し込むように息を吸おうとしても、身体は空気を蓄えてはくれません。というか入ってこない。
かた〜く絞った雑巾にバケツで水をぶっ掛けても浸み込まないけど、ちょっとずつ水を垂らすように掛けていけば、ちゃんと浸み込む。そんな感じと同じだと思うんです。
なので、ただ呼吸を頑張るんじゃなくて、その時の自分にとって適切なペース、量を微調整するような呼吸を探るのがいいんじゃないでしょうか。良い呼吸は良い集中力を生み出します。良い集中は心の働きを鎮めてくれると感じています。何が良いのかはご自分で確かめて見つけてください。
そしてもうちょっと言うと、呼吸だけじゃないと思います。アーサナが自分に馴染むには力づくではダメでしょ、ってことです。一気にじゃなくちょっとずつ。
僕はヨガの練習の何が好きかと聞かれたら、真っ先に「集中」と答えます。緊張を伴うようなガチガチの集中ではなくて、程よい緩さを伴った心地よい集中。目線は揺るがず、呼吸の音を聞きながらの集中。それが大変心地よいなぁと感じるのです。
30分ほど書いてみましたが、むしろ目が冴えてきました。さてどうしよう。