バイクとアーサナ
バイクの話なのに、チャリの写真…
バイクで帯広まで、例のカレーを食べるためだけのツーリングをしてきました。
平地はこんなに暑いのに、日勝峠の上の方は濃霧が立ちこめていて、レインウェアみたいなものの下に3枚着込んでいましたが、震えるほど寒かったです。ほぼ霧雨で全身濡れて寒いし、前は見えないし、濡れたワインディングロードは滑りそうで怖いしで、いまちょっと筋肉痛くらいの肩こりです。
バイクに乗らない人には分かってもらえないのですが、車でのドライブとは段違いの心地よさです。確かに雨の日とか、風が強い日、暑すぎる日も寒い日も、ただただ過酷です。だけど、天気が良い日にバイクに乗っていると、「あーもうサイコー!」って声に出ます。ほんとに出る。
僕はまだまだど素人なんですけど、ワインディングを走るのが、もの凄く楽しい。アーサナを練習しているのと、ほぼ同じです。バイクでカーブを曲がるとき、手でハンドルを切って曲がると思うでしょ?違うんです。バイクはセルフステアといって、体重移動で曲がるんです。体重を片側にかけると勝手にハンドルは切れるんです。今回みたいに山道のワインディングを走っていると、スピードが出てくる。そこで怖がって身体を緊張させると、手がハンドルをガチッと押さえてしまう。そうなると、曲がれない。だから余計怖くなる。もう悪循環です。
アーサナの練習をしている人なら分かるでしょう。上虚下実です。下半身でバイクをしっかり安定させて、上半身の力は抜く。ハンドルが切れていくのを邪魔しない。曲がりの深さに応じて体重の乗せ具合、車体の傾け具合を調整してカーブを走り抜けていく。
目線も大事なんですよ。曲がっていく方向を見ること。そっちにバイクはついていってくれますから。もっと言うと、シッティングをしているときの、お腹の感じも似ている。バンダみたいな感じ。
頭はクリアになって、集中力は増していく。
ね?ほとんどアーサナでしょ?
アーサナの練習って、他のいろんなことに活用できますよ。やっといて損はない!
日勝峠の頂上のトンネル(トンネルの中も鬼寒い)を抜けた先は、太陽の光が届いていて、その暖かさに心も体も和らぎました。日光すごい。
…と感じた少し後に、対向車線をバイクに乗ったおじさんが走っていきました。
おじさん、Tシャツ一枚だったけど大丈夫?