やってみて。
先週の日曜日に書いたブログの一部を編集しようとして誤って削除してしまい不貞腐れて放置してました。自転車転倒話と講座のことしか書いてないのでまぁいいや。
講座のことをサラッと書きます。
ヨガスタジオミガクに初めて来てくれる方には、ヨガの経験の有無を聞いておくんですけど、実際にアーサナを見るとだいたい分かります。稀に「やってんなぁ」とニヤリとさせられる人もいます。そういう人は、ちょっとしたことが意識できているのです。ちょっとしたことなんですけど、そこには違いがある。
その違いを理解してもらおうという講座です(基本的には)。
あとは知りたいことを僕の分かる限りでとことん解説する、という内容です。以上。
講座の話が出たので、昨日聞いた、ワークショップに参加した人の話で思ったことを書きます。
ワークショップに参加する人は、何かを学びたい人、何かをできるようになりたい人、そんな感じでしょうか。昨日聞いたのは、いわゆるHow to もの。多くの人ができなくて苦労しているものを解説しますよ、という内容ですね。ざっくり言ってしまえば、コツを教えるよ、です。
いきなり辛口なことを書きます。できなくて苦労している人のほとんどは、コツではなんとかなりません。そりゃそうですよね。教えている方は、膨大な時間と労力をかけて、その中で見つけたことを教えてくれているのだから。その時間と労力をないことにして、コツだけでなんとかなると思っているなら考えが甘い。一部の既に必要な時間と労力(その量は人によって違いますが)を捧げている人には、最後の一押しとしてのコツが即効性を示してくれるでしょうけど。
このことを理解した上で参加する人にアドバイスするとすれば、「まずは自分を理解しよう」です。ワークショップではコツだけでなく、できるようになるまでの道筋で必要な、努力の方向を示してくれると思います。だけどそれを参加者一人ひとりに合わせて教えてくれることは稀です。教えてくれる人が、「僕はこうやっている」「私はこういう練習でできるようになった」を伝えてくれる場がワークショップなのだと思う。だけど、それをそのままみんなに適用できるかというと、そうでもない。
だけど、ワークショップに参加する時点で、「自分はそれをできるようになるために、こんなことを意識して練習している」「こうやりたいというイメージがあるけど、それがまだできない」などが明確になっていると、講師が伝えてくれることの中から、「なるほど!」を見つけやすくなったり、自分の欲しい情報がなかったときに、適切な質問ができる。逆に言えば、それすら分からない段階でワークショップに参加しても、そのときは「なるほど」と思っても、あんまり自分に活かせない。
適切な質問をしてますか?質問ができない、ということは自分への理解が足りていないからではないかと思うんです。それではワークショップで得られる情報の中から自分に必要なものを見つけられませんよ。
内容にもよりますけど、How toもののワークショップで、信頼できると僕が思う人は、質問に対して、「やってみて」という人。それ当然じゃないですか?普段から練習を見ている人なら分かりますけど、その人がどうやっていて、何ができて何ができていないかも分からないのに、どうやってアドバイスするんですか?一般論を聞きたいわけではありませんよね。あなたはここができていないから、こういう練習をするといいよ、が知りたいんでしょ?「やってみて」といえない講師は、自分はこうやっている、しか言えない人です。質問者のどこにできない理由があるのかを見抜けないか、できるようになるやり方は全員同じで一つだけ、と思っている稀な人か。
ワークショップやるような人なんて、基本的にみんな教えたがりですから。質問して欲しいと思っているんです、とっても。参加する人に良いアドバイスしたいという熱量が必ずあります。できるようになって喜んで欲しいんです。愛があるじゃないですか。
自分への理解を持って質問し、恥ずかしがらないで、恥をかく覚悟でワークショップに参加すれば、参加費用よりはるかに大きなものを持って帰れますよ。がんばって。