痛み

2024/09/13 ブログ
朝日

手術後の日常生活は思ってたほど困ることはありませんでした。だいたい何とかなる。ただ、唯一困っているのは、眠れないこと。布団に横になる、という体勢が痛い。仰向けも横向きもうつ伏せも、全部痛い(うつ伏せはマシな日もある)。痛みが眠気に勝つので眠れない。痛み止めの薬は、飲んでも何も変化なし。

昨晩は1:30頃に眠りに落ち、4:30には痛みで目覚めてしまいました。で、今朝は8:10の回の映画を観に行ったのですが、睡眠不足と痛みのない座った体勢、そしてあの暗さ、さらに自転車に乗れないので運動を兼ねて歩いて映画館に行ったら、そりゃまぁそうなりますよね。ところどころ記憶がありません。困ったものです。

 

 

 

「痛み」でいうと、毎日のリハビリは痛みと向き合わざるをえません。毎回必ず痛いです。リハビリは、腱板断裂の手術を受けた人用にプログラムされた内容をおこないます。理学療法士の先生に指導された通りに自宅でおこなうのです。なので、痛みがあっても、それは悪い痛みではありません。悪い痛みというのは、それぞれの段階で、その方向に動かすと、患部に余計な負担を与えてしまいますよ、という痛みです。例えば、縫った腱板を再度裂けさせる方向に動かした場合の痛み、です。

 

この痛みはしょうがない、という痛みを受け入れながら行うのですが、そのときに心掛けるのは、アーサナの練習とまったく同じです。痛みを感じたとき、自分を(呼吸を)落ち着かせ、冷静に観察し、余計な力みを取り除き、抵抗する力も抜き、痛みから逃げるような動作を矯正する。適切な場所に適度な刺激が加わるように。

 

 

 

クラスでも話したことありますし、このブログでも書いたことあるような気がするのですが、筋肉のストレッチについて、です。

筋肉のストレッチを続けると、筋肉は柔らかくなるのか?ヨガするみなさんは、「そりゃ柔らかくなるにきまってるだろー」と言いますよね。柔らかさにも色んな種類がありますから、ここでは「伸びる」ということに限定した話をします。

 

これは研究結果の1つなので、絶対にこうである、とは言えないということを断った上で結論を書くと、「ストレッチを続けても筋肉は柔らかくならない」です。「そんなわけねーだろー!実際に伸びるようになってるし!」って怒声が聞こえてきそうです。結論の前の部分を書きますね。確かにストレッチを続けると、ある程度可動域は増します。だけどそれは筋肉が柔らかくなったから、というよりも、これも「痛み」なんです。

 

何でもいいので、筋肉をストレッチしているところを想像してください。いいですか?可動域の限界では、「もう伸びないよ。それ以上伸ばそうとしないで」という痛みを感じますよね。研究によると、可動域の増加は、単に「この痛みに慣れること」らしいです。ストレッチを続けているうちに、3cm伸ばしたときの痛みに慣れる。慣れるというのは痛みが減ってくる、ということですね。痛みが減るので、4cmまで伸ばせるようになる。そこで痛む。続ける。痛みに慣れる。…この繰り返しで可動域が広がっていく。

人それぞれ痛みに対する耐性は違うでしょうし、痛み以外の、筋肉の伸びに関与する要素もあるでしょうから、理屈通りにはいきませんけどね。

 

 

痛みに慣れるには、自分を落ち着かせ、痛みに反応して力んだところの力を抜くことが大事だと思います。過剰な反応は、前向きな態度を取りづらくさせます。大き過ぎる痛みには慣れることはありませんから、自分にとって適度な痛みに止めるような判断も大事です。

 

 

 

痛み。

必要なものだけど、悩ましくもありますね。

はぁ〜、夜が憂鬱。