ちょっとくらい。
どうも、こんばんは。札幌市東区のヨガスタジオミガク小林です。
クラスが始まる前の時間。ほとんどのクラスでは、座って話しているか、ストレッチしたりしている。
が、しかし。唯一木曜日の夜のクラスだけは、立ち話である。だいたいメンバーは同じなのだけど、みんなマットに立ち、ヨガとは関係ないことを話している。普段は木曜に来ない人がたまたま参加して、マットに座っていたのに、「おや?このクラスは立つのか?」と立ち上がるくらいに立ち話である。
そして「ぼちぼち始めますか」と、エーカム インヘール、と太陽礼拝が始まる。
おもしろいので、このままいこうと思います。
以前何かで読んで、確かにそうだ、と思ったことがあります。
『なんにつけ「騙されないぞ」と言いたがる人が幸福そうだったことは、あまりない』
僕がここで書く「騙される」とは、詐欺などの犯罪のことではなく、もう少しライトな日常にあることでの話です。僕は「騙されないぞ」と心に決めているつもりはありませんが(いや、少しある)、あまり騙されることはないだろうなぁと思っています。何というか、無防備じゃない。嬉しくない言い方をすれば、警戒心が強い。
上記のことを認識してから、確かにこの態度は幸福には繋がらないだろうなと思う。詐欺みたいなほんとに困る事態は避けたいですが、気持ちよく騙されることがあってもいいのではないかと思うのです。
以前、「太田上田」という僕が大好きな番組で、催眠術の話をしていたんです。仕事柄、催眠術をかけてもらうって企画が何度もあったらしいですが、まったくかからない。上田さんが言うには、「かかろうと思ってない人はかからないよ」と。そうだよなぁと思いました。催眠って、そもそもはエンタメのものではなくて、その半覚醒状態に導いて潜在意識にアクセスすることが目的ですよね。それはそこにアクセスして何かを引き出して欲しい人が、催眠術を受けるわけですから、本人も望んでいる。
この話を聞いていて思い出したのは、「イロモネア」という番組。ご存知ですか?芸人が会場にいる無作為に選ばれた5人(だったかな?)を笑わせられたら、賞金をゲットできるというもの。選ばれた5人は画面の下の方に映されるんです。だいたい、その人の表情を見ると、「ああ、この人は笑わないだろうな」と分かります。もうね、表情が「笑わされねぇぞ」と言ってるんです。これもね、普通のお笑いなら、楽しみたくて会場に行っているから、大いに笑える。だけど、企画上、笑わせられたら芸人の勝ち、みたいな感じだと、負けてなるものかとなってしまう人も出てくるでしょう。
催眠術にはかかってみた方がおもしろいし、お笑いは気軽に笑ってた方が楽しい。偽物を掴まされることがあるかもしれないけど、その経験がないと本物を見抜く力は身につかない(なんでも鑑定団を見てるとそう思う)。負けることも悪くないぞ。ちょっとくらい騙されてもいいじゃないか。
大昔じゃないんだし、警戒心を解いたところで死にゃあしない。
騙されないことも、負けないことも、損しないことも。凄いことかもしれないけど、たいして魅力的ではないと思う。
かたく身構えず、オープンな人はいいなぁ。