ささやかな抵抗
札幌市東区のヨガスタジオミガク小林です。どうも、こんばんは。
文字変換がアホなことで有名な僕のiPhoneがこの度やってくれたのは、「そら」という僕の要求に対して、第一に「宇宙」を推してきたこと。いいえ、違います。まずは辞書にのってるノーマルな「空」が欲しいです。
誰かワシのスマホでロマン溢れることでも書いたんか?
ヨガ初心者の呼吸の深さを促すために、「まずは吐きましょう。吐かないと吸えないですよ」というのはよく聞く話。「ほら、呼吸という字も呼が先で、吸が後でしょ」なんつって。ほんとおっしゃる通りだと思います。吐きましょう。
吐けるようになってきたら、次は吸えるように努めるましょう。お腹が硬い人や、肋骨が動きづらくなっている状態では、深く吸うことは望めませんが、アーサナを練習しているうちに、硬かったところが柔らかくなり、動かなかったところが動くようになってくると、より多く吸い込めるようになります。
少し前のブログで書きましたが、アーサナをしている人のサポートで身体に手を置いているときは、サポートしているだけではなくて、その人の呼吸を感じています。すると、呼吸で大きく身体が動く人と、ほとんど動きがない人がいます。動きがない人は、動きが制限されている場合と、呼吸の力が弱い場合、そして、がんばり過ぎている場合などがあると思います。
まだお腹や肋骨の動きが硬くて、呼吸に伴った動きが制限されているのはしょうがない。
がんばり過ぎている場合は、アーサナを力でねじ伏せるようにやり過ぎなんじゃないかと思う。とてもマッチョなアーサナです。呼吸の力を受け入れられていないのかもしれません。そんなマッチョなやり方だけだとケガしますよ。
呼吸の力が弱い人は、養うしかありません。吸気の方です。
腹式呼吸を促したいときに、「お腹を膨らませるように」と言うことがあります。が、しかし、膨らませようとしちゃダメです。膨らむのはいいけど、膨らませることに積極的になり過ぎない方がいいということです。といっても、お腹が硬い人や、姿勢が悪くてお腹が圧迫をうけており、膨らみづらい人は、それでもいいです。
そうじゃなくてお腹が柔らかく(良くも悪くも)、圧迫されているわけでもない人は、お腹を膨らませることに意識がいくと、簡単にお腹が膨らんでしまって、吸気が一瞬で終わってしまいます。そういう人へのアドバイスは、「抵抗」です。
例えば僕が吸うときは、声門を狭めているし、下腹部も軽く締まってる。これはどちらも吸気に対する抵抗が高まっている状態です。吸う力がある人は、このような抵抗を敢えて作り出すことで、より吸気が力強くなり、長く伸ばせるようにもなるし、身体は押し広げられていきます。
声門を狭めるのは練習が必要ですが、お腹を緩め過ぎず、吸気に対して頑固に抵抗するわけでもなく、軽めに抵抗する程度に締めておくと、吸おうとする力が高まるし、吸気を長く保てるようになります。
ただし注意点は、抵抗が強まるということは、圧力が高まることにもなるので、その強さの調整は必須だし、血圧が高い人や、頭の内部の圧力が高まるように感じる人は、無理は禁物です。
細かく書くと超長文になってしまうので、いろんなことを端折ってざっくり書きましたが、呼吸をちゃんと練習するのはとても良いことですし、すごくお勧めします。
庭の花々が見頃を迎えています。