アシュタンガヨガを少し詳しく解説
以下はアニー・ペース先生の書かれたアシュタンガヨガを表す文書です。ちょっと難しいですけど、読んでみてください。
“シュリ・K・パタビジョイスによって考案されたアシュタンガヨガ”
ヨガは人生の哲学であり、心身ともに活力に満ち溢れ健康な体をつくります。
アシュタンガヨガのひとつひとつのポーズを正しい順番で練習していくことにより、肉体、心理、精神といった、人体が潜在的に持っている能力を効果的に伸ばしていくことが可能になります。呼吸(ウジャイ・プラナヤーマ)、ポーズ(アサナ)、目の位置(ドリスティ)この3つを同時に正しく行うことで私たちの感覚とより奥深くにある意識をコントロールできるようになります。また定期的、献身的な練習を行うことにより、心身の安定を得ることができます。
「アシュタンガ」とはサンスクリット語で、ヨガの八支則を指します。これらは禁戒(ヤマ)、勧戒(ニヤマ)、ポーズ(アサナ)、呼吸(プラナヤーマ)、五感のコントロール(プラティヤハーラ)、集中(ダーラナ)、瞑想(ディヤーナ)、三昧(サマーディ)の8つの枝から成っています。このひとつひとつの枝はお互いを支えあっています。これは、呼吸を正確に行うためにはポーズの修得が必要であり、それができてはじめてヤマ、ニヤマを身につけることができる、といったように全てが繋がっているということです。最初の外部的な4つの枝(ヤマ、ニヤマ、アサナ、プラナヤーマ)をしっかりとマスターしていくことにより、内部的な後の4つの枝(プラティヤハーラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディ)が自然と進化していくのです。
「ヴィンヤサ」とは呼吸と身体の動きを同調させることを指します。呼吸は一つのポーズから次のポーズへと動きを正確につなげる手がかりとなります。呼吸を通じ身体に入って来るエネルギーを外に漏らさないようにするテクニックである“ムーラバンダ”と“ウディヤナバンダ”を使いながら、呼吸と動きを同調させることにより、その結果体の中に非常に強い熱が発生します。この熱が筋肉や臓器を浄化し、体の中にたまった毒素を体外に排出させます。またこれと同時に有益なホルモンやミネラルが身体の中から放出され、汗が体の中に擦り戻されることにより更に体に還元されるのです。また呼吸がヴィンヤサをコントロールすることで、さらに効率のよい血液の循環が行われます。このような作用によって軽く力強い身体がもたらされてくるのです。
アシュタンガヨガのシステムは3つのグループに分けられています。プライマリーシリーズ(ヨガ・チキツァ)は体を浄化し、身体のゆがみを矯正します。インターミディエイトシリーズ(ナディ・ショダナ)は神経器官を浄化し、エネルギーの経路を開き、きれいにします。アドバンスドシリーズA、B、C、D(スティラ・バガ)はさらに高いレベルの柔軟さと謙遜的な姿勢を必要とし、ヨガの修練が持つ力強さと優美な面を統合します。
次のレベルのシリーズに進む前には、その前のレベルのシリーズを完全にマスターしていることが条件となり、ポーズが正確に順番通り行われていなければなりません。全てのポーズはその次のポーズへの準備となり、次のポーズへ移行するために必要な力強さやバランスを養うためのものであるということを忘れないでください。
呼吸について
アシュタンガヨガでは一定に連続した深い呼吸がとても重要視されます。呼吸が身体の動きを導くことで、動きがポーズを生み出し、それぞれの体の動きがなめらかに正確で完全に安定したものになります。
シュリ・T・クリシュナマチャリヤとシュリ・K・パタビジョイスは「呼吸は人生である」と説いています。呼吸は私たちが行う最も根本的且つ不可欠な行為であり、神聖な物として扱われています。吐く息は神へ向かう行為であり、そして吸う息は神から授け物をもらう行為であるというように。私達は最期に息を吐ききって死に到ります。これは最終的な神への完全降伏を意味しているのです。
練習について
努力無しには結果はありません。これまで西洋に紹介されてきたヨガのイメージとは違い、アシュタンガヨガは力強さやスタミナや汗をもたらします。この肉体的にハードな練習を続けることは大変な努力を必要としますが、その結果、身体中にたいへんなエネルギーがもたらされ神経器官は浄化され、ますます力強く生き生きとなっていきます。そして精神的にはますます明るく光り輝き、明瞭になっていくでしょう。
「みるもの全てに神をみることができるようになる。」とシュリ・K・パタビジョイスは言っています。練習を重ねることでのみ、私達のグルがいつも言っていることの真理を感じ取れるのです。
「全ては神である。」
アシュタンガヨガを学ぶ際には、必ず伝統的な方法でトレーニングを積んだ先生から学ぶようにして下さい。正しい方法でトレーニングされた先生からのみ、心身を傷つけることなく安全で安定した練習を行うことができるのです。
アシュタンガヨガ研究所
シュリ・K.パタビジョイス/Director
シャラート・ラングスワミー/Assistant Director
住所: #235 8th Cross,3rd Stage
Gokulam,Mysore 570002
Karnataka,India
以上の文章はシュリ・K・パタビジョイスの承認を受けた上でアニー・ペースが作成したものです。
この文章は一切の変更無しでの場合のみ、再配布が可能です。
札幌のヨガスタジオミガクで学ぶアシュタンガヨガとレッスンの目的
ヨガはサンスクリット語で「結びつける」という意味を持ち、結びついた精神と肉体、そして魂が繋がっている状態や、生き方における方法と考え方を指しています。現代で実践されているヨガはハタヨガを主軸に派生していると考えられており、様々なアーサナ(ポーズ)と呼吸法に重点を置いて修業していきます。
スクールでは、ハタヨガや運動量の多いアシュタンガヨガのレッスンを通して、ストレスを受け疲弊した心を自由に解き放ち、ご自身の肉体を自分の手で正しくコントロールする方法を生徒様一人ひとりのレベルに合わせてしっかりとレクチャーしております。ヨガを始めるにあたって体の柔軟性は問題ではなく、少しずつできるところから始めていただけますので、軽快な心と体を身に付ける快適さをぜひ一緒に体験しましょう。
札幌にある初心者歓迎のヨガスタジオで体験できるヨガの魅力
スクールでは、ヨガ未経験の方や過去に挑戦して挫折した経験のある方に向け、「整えヨガ」クラスをご用意しております。体の歪みを整えやすい優しいアーサナをいくつか実践していただく内容となっており、筋力と柔軟性を養う目的を持って丁寧な指導に努めております。アーサナに至るまでのセットアップも手を抜くことなく行いますので、ヨガで必要な体の使い方を基本から学ぶことができ、ヨガの面白さや魅力に触れていただけます。
また、アーサナに入った後は内観を深める時間を長めにとっており、普段意識することのない自分の内側にしっかりと意識を傾けることができます。アーサナを取ることが難しい方には様々な道具を用いて一人ひとりに合った方法へと調整させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
札幌のヨガスタジオにあるアシュタンガヨガのレベル別クラス
スクールでは、レベルに応じたアシュタンガヨガを実践する4つのクラスを開講しており、初心者の方には「アシュタンガヨガ ビギナー」や「アシュタンガヨガ・マイソール」をご案内しており、どちらもポーズの順番を覚えながらゆっくりと着実に実践していただけ、基礎から丁寧に指導しております。
また、経験者の方には「アシュタンガヨガ・ハーフプライマリーレッド」や「アシュタンガヨガ・プライマリーレッド」をおすすめさせていただいており、前屈や股関節回転を主軸としたアーサナ(ポーズ)を半分、もしくは全部をインストラクターのカウントと共に実践していただきます。上級者の方には「アシュタンガヨガ・マイソール」にてインターミィディエートを練習していただけますので、ぜひ挑戦してみてください。